君よ憤怒の河を渡れ

アクセスカウンタ

zoom RSS 07 全仏テニス準決勝 シャラポワVSイワノビッチ

<<   作成日時 : 2007/06/09 03:10   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 0

 録画した試合を観戦した。たとえ結果はわかっていても、興味深い対戦である。07年2月に東レテニスの準決勝で同じ対戦があリシャラポワの負傷棄権によりイワノビッチが勝っているが、インドアで球足の速いサーフェスの東レと対照的な、球足の遅いクレーコートである全仏での対戦はどうなったのだろう?

 まず驚いたのはイワノビッチのストロークが、フラット気味のハードヒットだけでなく、回転を増やしたトップスピンのフォアとバックを、またバックハンドのスライスも交えていたことである。第2セットの序盤ではフォアのスライスも打っていた。バウンドしてからの球速が急激に落ちるクレイでは、ハードヒットするだけではなかなかポイントできないからだろうが、予想外の器用さだった。多彩なストロークが相手に与える影響もあるが、なにより本人の精神衛生上良いだろう。アウトする確率が比較的高いハードヒットを多用するだけでは余裕がない。
 試合は6−2、6−1でイワノビッチが勝ったのだが、勝敗の要因は二つあったと思う。1つはサーブ力の差、もう1つはシャラポワの詰めの甘さと考える。イワノビッチのサーブはフラットに近いボールでコーナーを狙って打っていた。サービスエースを狙うサーブだが、スライスも稀に交えてシャラポワのリターンを封じようとしていた。それに比べるとシャラポワのサーブは、球種の多彩さとコーナーを狙う意図があまり感じられなかったように思う(肩の調子が良くないのかも知れない)。両選手共にハードヒッターで甘いサーブに対してはリターンエースが狙えるのだが、コーナーに入ったサーブは返せても相手のチャンスボールになることが多い。それだけに、サーブの調子がよかったイワノビッチは有利に試合を進めることができたように思う。
 前述したように多彩なストロークを用いたイワノビッチに対して、シャラポワはハードヒットするストロークと、早いタイミングで捉えてコースを変えるショットで攻撃的なテニスをした。しかし、球速が食われるクレイコートでは、クレイ以外ならばエースになるショットも何とか返されてしまうことが多い。そこで最後の詰めが重要になるのだが、この試合におけるシャラポワはその点に物足りなさがあったように思う。
 例えば、第一セットの第2ゲームにサービスゲームを落としたポイントは、短いボールを返した相手のフォア側に強打を入れて前に出たのだが、イワノビッチに走りながらのパッシングショットをストレートのダウンザラインに決められていた。これはシャラポワのポジショニングが良くなかったためである。フォア側に走りながら打つ時に左足が前にきている場合、球足が速いパスを打てるのはストレートだけであり、クロスに打つ場合は球速が激減する。この場合、ボレーヤーはストレート側寄りのポジションを取る必要がある。クロス側のパスの対応には時間的な余裕があるためだが、その点でシャラポワのポジションは最善のものではなかった。また第2セットの第2ゲームでサービスゲームを失った時は、その前のポイントでストロークで追い詰めた相手から返ってきたチャンスポールをドライブボレーで相手の逆を取ろうとしてカウンターを食らってポイントを失った。ドライブポレーは相手の逆を取る必要がないほど球足が速いはずである。その後ドライブボレーのミスが続いたのはいただけなかった。第2セットからは良いサーブを見せてチャンスボールも多かったのだが、大事なポイントで生かせなかったのは残念であった。しかし、その後はバウンドさせてから慎重に仕留めるプレーを見せるなど、シャラポワは敗退はしたが試合をあきらめないガッツを見せてくれた。

 イワノビッチの決勝の相手はエナンだが、バウンドしてから跳ねるトップスピンを打つエナンに対して、多彩なストロークを再現できるのだろうか?サーブの調子も含めて、興味深い。
 
 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
#1204 イワノビッチ優勢
本日の決勝戦を前にエナンとイワノビッチの藝術点が審査された。審査方法は写真判定である。結果、タイヤ差でイワノビッチが優勢であった。小嶋社長のようなド迫力にファンは圧倒されたようである。(ーー;) 試合が終了したあと、どちらが満面の笑みを浮かべるのか興味深い.. ...続きを見る
おおなかこなか
2007/06/09 12:52
テニスの女王復活!!
こんにちは、マツケンです。今日はテニス・・・日本でも人気のある、テニス界の女神マリア・シャラポワ、とうとう3つのタイトルを取りました。・ウィン・・・・2004年・全米・・・・・2006年そして今年・全豪・・・・・2008年 本当におめでとう!残りは、全仏のタイトルだけです!でもこれはチョイ厳しいかも???何故かシャラポワは相性が悪い、確かベスト4が一回最高(2007年度)でした。一回戦、ベスト8敗退と苦手にしている気がします。今回の優勝はイワノビッチの若さ(シャラポワも20歳... ...続きを見る
続・・・マツケンの世界!!
2008/01/27 20:06

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
07 全仏テニス準決勝 シャラポワVSイワノビッチ 君よ憤怒の河を渡れ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる