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zoom RSS 07 全英テニス女子決勝 バルトリVSウイリアムス

<<   作成日時 : 2007/07/09 23:36   >>

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 過去3度全英を制したヴィーナス・ウイリアムスと、初めてグランドスラムの決勝に進んだバルトリの決勝戦は、下位シード同士の異色の一戦だった。バルトリはフォアバック共に両手打ちのストローカーだが、もともとは片手打ちだったフォアをセレスとグラフの全仏決勝戦を観た翌日から両手打ちにしたそうである。ヴィーナスは強烈なサーブとストローク、長いリーチと高い身体能力を生かしたネットプレーとコートカバーリングで上位シード選手たちを破って決勝戦を迎えた。
 勝敗の要因は2つあったと思う。1つはヴィーナスのサーブとバルトリのリターン、もう1つは両者のストロークの安定性である。第1セットの中盤では、バルトリがヴィーナスのセカンドサーブを度々強打して、プレッシャーを受けたヴィーナスがダブルフォルトでゲームを失う場面もあった。しかしヴィーナスは状況によっては少しスピードを落としたファーストサービスを入れるなどの工夫も加えて、その後サーブの調子を狂わせることはなかった。またバルトリの正面へ打つサーブも有効で、サーブでポイントを重ねた。一般的に両手打ちは腕と体の可動域が限られるため片手打ちよりもストロークは安定するが、両選手のフォアバックで唯一片手打ちであるヴィーナスのフォアの調子が狂うこともなかった。ヴィーナスは戦略として、ストロークを左右に散らして、フォアの両手打ちの難点を突いていた。片手打ちのフォアよりもリーチが短いために少し余分に体を移動させる必要がある点だが、バルトリに余裕十分でストロークを打たせないとともにスタミナを奪う効果もある。バルトリも健闘したが、ヴィーナスの抜群のカバーリングのために、エース級のショットを何本も続けなければ、得意のストロークでポイントが取れない状況では苦しい。
 ヴィーナスの好調なサーブと粘り強いストロークが、バルトリのリターンとストロークの強打を封じたように思う。4回戦のシャラポワ戦からの好調を維持したヴィーナスが2セットを連取して4度目のタイトルを手にした。もちろん、この結果はヴィーナスのプレースタイルが芝のコートに合っていることを抜きには語れない。クレーコートで対戦すればバルトリに分があるだろう。

 テレビの副音声では、アナウンサーに加えて、トレーシー・オースチンとジョン・マッケンローという往年のファンには懐かしい2人が解説をしていた。喋り過ぎないアナウンサー、真面目そうで朗らかなオースチンと、同じく真面目に解説をしながらも時おり冗談を言うマッケンローのアンサンブルはなかなか味がある。
 例えば、観戦しているボルグが映ると

アナウンサー:「5回優勝したボルグですが、最後(の決勝で)は負けました」
 (一呼吸置き)
アナウンサー:「誰が破ったのでしょうか?」
 (一呼吸置き)
オースチン:(少し笑いながら)「ジョンマッケンロー!」

しかしマッケンローは何も言わずコート上の1プレーが終わると、そのプレーを真面目に解説し始めた。予測できない反応である。

 
 またヴィーナスの治療中に客席でウエーブが起きた時に、白いジャケットと着て貫禄十分なビリージーン・キングをカメラが捉えると、キングがカメラを指差して何か言っていた。その様子を見たマッケンローはマルチナ・ナブラチロワも観戦していることにかけて、
 
「ビリージーンがマルチナに(ウエーブに加わるよう)プレッシャーをかけている」

と言っていた。一見マフィアのボス風の装いだったキング夫人とマルチナ・ナブラチロワは現役時代は師弟関係にあったからだが、視聴者の年齢層を選ぶジョークであることは間違いない。


 ゲームセットの数ポイント前に、ヴィーナスの高速サーブをリターンミスしたバルトリが手首をさかんに回して気にしている様子を見たマッケンローは(脚の治療で両選手がコート上で治療したことにひっかけて)

「(劣勢のバルトリが)手首の治療に入るかもしれない」

と軽口をたたいてオースチンを笑わせていた。


 とはいえ、彼らの実況と解説は、選手のプレー中にはべらべら話さない謹みがあり、どちらの選手に対しても公平に良いプレーは認め、時には厳しく評価しながらも選手に対する敬意と暖かい眼差しが感じられる点がすばらしい。

 


 


 

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