君よ憤怒の河を渡れ

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zoom RSS 08 全英テニス 錦織圭VSジーケル 

<<   作成日時 : 2008/06/29 01:07   >>

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 今年2月に松岡修三以来16年ぶりにATPツアー優勝をはたした錦織圭の試合をウインブルドンの一回戦で初めて観ることができた。2003年から米国のニック・ボロテリーテニス学校に留学してテニス漬けの毎日を送ってきたそうである。ニック・ボロテリーというとアガシやセレスを指導したことで有名で、彼のテニス学校といえば名門校なのだろう。
 錦織のプレースタイルは一言で言えば、現在男子テニス界で大量生産されているオールラウンダーというところだろうか。ラケットの進歩によるパッシングショットの優位性により絶滅状態となったサーブアンドボレーヤーと入れ替わりに、強力なサープとグランドストロークを武器にゲームの主導権を奪いあう試合が増えた昨今のテニス事情にマッチしたプレースタイルであることは確かだ。フォアハンドは強力で、その打ち方はロディックのストロークを連想させる。バックハンドは両手打ちでバックスイングが非常にコンパクトなので相手のショットへの対応もしやすいだろう。ペースを変えるためか時折バックのスライスをシングルハンドで打っていた。サーブは球種とコースをよく考えている印象だ。
 一回戦の相手はフランスのジーケルという31歳の選手で、解説の福井氏によると24歳まで体育関係の勉強をしながらプロ活動をして29歳で初めてATPランキング100位に入ったそうで、現在53位という最近では特に珍しいキャリアの持ち主である。身体的にそれほど恵まれているわけではいないが、集中力と知性を感じるプレーぶりだった。試合結果は、錦織が第1セットを6-4で取り、第2セットを5-7で失った後の第3セットの第1ゲーム途中で腹筋のケガにより棄権した。錦織は第1セット終了後にコート上で治療を受けていたが、その後はジーケルが錦織の持久力を試すかのようなプレーに終始したこともあり、限界だったのだろう。アナウンサー氏によると錦織は肩と背中(腰だろうか?)もケガをした経験があるとのことで、18歳ですでに満身創痍になり始めていることに驚かされた。前記のテニス学校に6年学んでそんなにケガが多いということは、学校の指導方針と健康管理に問題があると思われる。もし彼のプレースタイルにケガの原因があるならば、修正が必要だろう。

 アナウンサー氏によると錦織は「観客にテニスの楽しさを知ってほしい」と考えているそうである。一時期と比べるとテニス人口が減り、スクールの閉鎖も相次ぐ日本のテニス関係者にとってはうれしい言葉かもしれない。しかし当方が見てきたプレーヤーは、勝つためには手段を選ばないような選手が多かった。観客を見方につけて有利に試合をするためにパフォーマンスをする選手もいたし、相手のペースを乱すために抗議を繰り返す選手もいた。それほどではなくても、勝利のために集中力や知性等の精神力と体力技術等の身体能力をフル稼働させるのがプロの選手だろう。観客のことを考えるのは試合が終わってからで十分である。余計なことを考えて消耗しないようにしたほうがよい。彼の言葉は、テニスの技術的、戦術的な特徴を多くの人に楽しんもらいたいという意味かもしれないが、パワーテニス全盛の現代においては、技術的な広がりを試合において求めるのは難しい。パワフルなショットを持つ者が試合の主導権を握りやすいのは以前からのことであるが、ラケットの進歩により以前では不可能であったパワウルなショットも可能になった現在、試合に勝つために有用な技術の幅はかえって狭くなっているように思う。錦織は体に過剰な負担がかからないようにパワフルなショットを打つテクニックと戦術を追求するべきだろう。
 

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