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zoom RSS 09 BNPパリバ準決勝 ナダルVSロディック

<<   作成日時 : 2009/04/29 02:01   >>

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 3月21日に行われた現世界ランク1位のナダルと元1位のロディックの試合を録画で見た。
 第1セット序盤は、ロディックがバックハンドスライスを器用に使っていた。副音声の解説によると、以前と違い最近は自信を持って打てるショットになったそうだ。このスライスとスピンの組み合わせと、ナダルのフォア側へのスピードと深さのあるショットに忍耐力を加えてロディックは、ナダルのストロークに対抗していた。3−3で迎えた第7ゲーム、ロディックのサービスで最初の2ポイントをネットに出てナダルに取られたのだが、このネットプレーがそれまでのプレーとは違うレベルの低いものに感じられた。
 1ポイント目はナダルが返しただけの胸の辺りにきたチャンスボールを、少し変わったステップのバックボレーでナダルのフォア側に送ったが、ギリギリで追いついたナダルにサイドライン際に入るダウンザラインのパッシングショットを決められた。そのステップを見ると、ロディックはボレーをナダルのバック側に打つふりをしてフォア側へ打ったのだろう。このような見せかけるプレーで逆を取ると、比較的高い確率でポイントが決まるのだが、それにはいくつか条件がある。ひとつはボールを見ながら、同時に相手の動きも最後まで見られることであり、もう一つは相手がどちらかに動いてくれることである。もし相手が動かない場合には、どちらにも打てる状態から角度とスピードをつけてボレーを打てなければ、ポイントを決めることができずに劣勢に立つことも覚悟しなければならない。ロディックのボレーは、完全に逆を取っているわけでもなく、角度とスピードが十分にあるものでもなかった。
 2ポイント目のボレーは空振りをしたのだが、ナダルの短いリターンをフォアの逆クロスでナダルのフォア側にスピン系の早いアプローチを入れてネットについた後だった。解説によると、ナダルはボールの外側を叩くために、そのボールは途中から曲がっていくそうである(ネットプレーヤーからすると左側に曲がる)。確かにロディックがフォアのローボレーをしようとして出したラケットの左側をすり抜けていった。しかし、問題はロディックがそのことを知らずに、または知っていても十分な用意をせずにネットに出たことである。
 このゲームの最終ポイントもロディックはネットに出て失った。サーブ&ボレーで、スピンはかかっているが浮いたリターンをジャンピングスマッシュしたのだが、彼が狙ったであろう手前でバウンドさせてナダルの頭上を越えるボールにならず、ナダルに足元に打ち込まれて対応できなかった。これはスマッシュの種類の選択を間違えていると思う。強いスピンがかかっているボールをスマッシュする場合は、スマッシュの球足の長さを調節することが比較的難しい。スピンがかけられていると縦方向に通常と異なる変化をするため、バックライン際に入れる球足が長いスマッシュや、手前でバウンドさせるようなスマッシュを高い精度で打ち分けることがそれほど簡単ではない。しかしコースの打ち分けは容易である。そのため、バウンドしてサイドラインを超えていくような角度をつけたスマッシュのほうが、安全性は高いのだから、そちらを選択するべきであった。

 第7ゲームを取ったナダルは自分のサービスゲームに集中して第1セットを6−4で手にしたが、第2セットは風が強くなった影響もあったのかお互いに2ゲームサービスブレークして6−6からのタイブレークでナダルが勝利した。スコアが僅差になったのは、ロディックのサービスが好調であり、デュースコートでサイドにスライスサーブを入れてナダルにバックを片手でリターンさせるような工夫も有効だったからだと思うが、コースをよく考えているナダルのネットプレーと比べてもロディックのネットプレーは見劣りした。ネットプレーはアプローチがとても重要なのだが、スライスを意識的に短く入れてロディックがネットにでるのを誘っているかのようなナダルに対して、コースは考えているのだろうが深くも浅くもないスライスでネットについて、パッシングショットを完璧に決められてポイントを失うロディックをみると、彼を以前コーチしたというブラッドギルバート(テクニックというよりは頭で勝負する頭脳派プレーヤーだった)が嘆いていたであろう様子が想像できる。
 ネットプレー以外では思慮深さと十分な忍耐を見せていたロディックは、まだ上達する可能性を残しているとも言えるのだろう。

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