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zoom RSS 09 全米テニス女子 ウダン(オーディン)VSシャラポワ 

<<   作成日時 : 2009/09/09 02:47   >>

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 9月5日の3回戦で、米国の新鋭ウダンと、ケガによる長期のブランクから復帰して3か月ほどたったシャラポワが対戦した。

 ”OUDIN"は、フランス人の祖父を持つ17歳で、 そのためかコートアナウンスや英語放送では”ウダン”と呼ばれており、日本の活字メディアもウダンと書いている。今年の全英で、ヤンコビッチを破り4回戦まで進んだ。今大会では、2回戦で第4シードのディメンティエワを5-7、6-4、6-3で下して、3回戦でシャラポワと対戦した。結果は3-6、6-4、7-5で勝利して、続く4回戦も第13シードのペトロワにも1-6、7-6(2)、6-3で逆転勝ちをおさめている。ウダンのこの活躍にメディアの注目も高まり、コートでも米国ならではの応援が行われている。公称167pだが、フォアアハンドに安定感と威力があり、バックハンドはシングルハンドのスライスとダブルのスピンを使い分けている。予測とフットワークがよく粘り強いストローク戦から強打のチャンスを探るプレースタイルである。
 シャラポワは、全米オープンの2週間前の大会、ロジャースカップでは、ディメンティエワと決勝を争い準優勝を飾っている。しかし、プレーの回復ぶりはというと、また道半ばという印象だ。ロジャースカップでは7日間に5試合という強行日程に加え、準決勝のナイトマッチでフルセットプレーした翌日の昼間に、決勝が行われるという成り行きもあり、試合は彼女の疲労を感じさせる内容だった。対戦相手のディメンティエワの準決勝は昼間に行われてストレート勝ちだったので、なおさらであった。ディメンティエワは守備的なプレーでシャラポワのカウンターを封じたために試合は持久戦になったが、シャラポワは最初のサービスゲームでダブルフォールトを3つ犯すなど、サービスの調子が悪く第1セットを4-6で失う。第2セットでのシャラポワは彼女には珍しく守備的なストロークにネットプレーを合わせた省エネテニスを行ったが、3-6で試合を失った。おそらくは第1セットを失った時点で勝つためには3セット戦わざるを得なくなったために、ペース配分を考えたのだろうが、彼女の体力が完全に回復していないことを印象づけた。

 今年の全米オープンでは2回戦まで順調に勝ち進んだシャラポワだったが、試合前の会見で”タフな試合になる”と自身が予想したようにウダンとの3回戦は約3時間に及ぶ試合となった。第1セットは、シャラポワがウダンのサービスを4ゲームブレイクし、自身は2ゲームブレイクされ、結果は6-3で先取した。シャラポワはウダンのバックハンドに回転量の多いトップスピンを集めながら、フラット気味の強打も交える組立でストロークを展開して、彼女の特徴であるベースラインからの角度がついたフラット気味の強打もエースになっていた。対するウダンはバックハンドのスライスを多用したが、ウダンのこの傾向は3セット通じて変わらなかった。両者のブレイクの多さは、シャラポワのダブルフォールトが第1セットだけで7つを数えたこと、またウダンのサーブはスピードと種類がプロとしては平均以下に属するものであることが理由としてあげられる(3セットを通したシャラポワの2ndサーブの平均スピードが、ウダンの1stサーブと全く同じ時速約153キロだった)。
 WOWOWの放送時間の関係で、第2セットと第3セットのどちらも前半が中継されずに見ることができなかったが、第2セットを5−2でリードしたウダンのサービスゲームからの3ゲームはこの試合の特徴をよく表していたと思う。ウダンがサーブの第8ゲームでシャラポワはリターンを2本ネットにかけたが、リターンエースを3本奪ってブレイクした。続く第9ゲームはヂュースを6回重ねてシャラポワがようやくキープしたが、シャラポワはこのゲームだけでダブルフォールトを3つ記録している。続く第10ゲームのウダンは緊張からか、このセット初めてのダブルフォールトを犯したが、安定したストロークを見せて、シャラポワからセットを取ってタイにした。
 第3セットは第5ゲーム終了時にシャラポワが右腕の治療をした。その後、第6ゲームから第10ゲームまでお互いにブレイクが続いて、5-5からの第11ゲームをウダンがブレークして(ラストポイントはシャラポワのダブルフォールト)、第12ゲームではこのセット2つ目のダブルフォールトでポイントを与えたが、ウダンがキープして勝利を決めた。

 この試合でシャラポワはダブルフォルトを21、アンフォースドエラーを63も記録している(ウダンはそれぞれ、6と44)。当方が見た限りでもシャラポワの一人相撲という印象が強かった。試合後の会見でもシャラポワは、ウダンを讃えながらも、自らのダブルフォルトとストロークミスが多かったのが敗因であると分析していた。腕の治療についての質問には、「復帰以来、右腕に疲労がたまりやすく、少し治療が必要なだけだった」と答えていた。またダブルフォールトについて、腕の具合、トス、フォーム、太陽が眩しかったなど、何が原因なのかと聞かれると、「今日はセカンドサーブのスピードを遅くできなかった。時速153キロ未満のサーブを打とうとしているのだが、うまくいかなかった」との返答でかわしていたが、技術的な改良が必要なことはおそらく本人が理解していると思う。

 ウダンが2回戦から4回戦まで、3試合続けて逆転勝ちをしているのは偶然ではない。第1セットを失っても、その情報から相手のストロークへの対応を考えて長期戦に持ち込んでいるのだろう。4回戦のペトロワ戦では第1セットをバックハンドのスライスを多用して失うと、第2セットではダブルバックハンドを増やしてダウンザラインのエースを奪うなど、明らかに戦術を変えていた。プレーには緊張による硬さも見られるのだが、それでもストロークの安定性が損なわれない点にも彼女の特長がある。また、ネットプレーを強いられた場合の対応は難しいものなるだろう。今後の試合もまずはストローク戦に持ち込むことが、優先事項になる。
 
 
 

 

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