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zoom RSS 11 全英テニス女子決勝 シャラポワVSクビトバ

<<   作成日時 : 2011/07/22 02:08   >>

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 ケガから回復したシャラポワが久しぶりにグランドスラムの決勝に進んだ一戦は、クビトバが6−3、6−4でグランドスラムの初優勝を飾った。
 コイントスで選択権を得たシャラポワはレシーブを選び、狙い通りに試合開始直後でウオームアップ気味のクビトバのサーブをブレイクした。試合開始直後から厳しい攻めをみせて、試合を有利に展開することが多かったエナンの試合ぶりを思い出したが、シャラポワにとって予想外だったのは、直後の第2ゲームでブレークバックされたことだろう。
 第3ゲームも両者の攻防は激しかった。30−0とクビトバがリードした後に、ラリーから放たれたドロップショットに対して、シャラポワが前進しながらクロスのライン際にトップスピンを返した。コールはアウトで、クビトバもアウトのポーズをしていたが、シャラポワがチャレンジすると1p、いやそれ未満かという際どさで入っていることがわかった。またデューズからブレイクポイントをつかんだシャラポワに対して、コーナーへのスライスサーブを打ち、インの判定を得て声をあげてガッツポーズを決めたクビトバだったが、シャラポワからの再度のチャレンジでフォルトが判明してプレッシャーがかかる場面に追い込まれた。しかし、ストローク戦から、手堅くポイントを取りピンチを逃れたクビトバがキープをして、主導権をシャラポワに渡すことはなかった。その後、キープが続いてからの第6ゲームをダブルフォルトを続けてブレイクを許したシャラポワは、2−5とされた第8ゲームでデュースからセットポイントを握られるが、センターへのサービスエースでこれを逃れてキープする粘り強さを見せた。ダブルフォルトでブレイクを許したにもかかわらず、相手のセットポイントで、攻撃的なサーブを打てるところにシャラポワのファイティングスピリッツが感じられた。
 続く第9ゲームでは、クビトバがラブゲームでキープをして第1セットをとったが、3ポイントはサービスポイントであった。詳しく説明すると、1ポイント目はセンターへのスライスサーブ、2ポイント目は相手のフォアへのサーブ(ストローク戦からポイント)、3ポイント目はセカンドサーブをシャラポワのフォア側(サイド側)、4ポイント目は相手のフォアへのサーブを入れていた。それまで有効だったアドコートでのサイドへ切れていくスライスサーブを使わないで相手の予測を外した点(2と4ポイント目)、またセカンドサーブでフォアをついた点(3ポイント目)に、クビトバの配球の素晴らしさを見られた。

 クビトバのストロークについて言えば、フォアハンドは、打点が後ろでも打てる比較的薄いグリップに感じられた。低い打点で打つボールもダウンザラインに入れることができるのは、そのためだろう。また打点が後ろでも打てるため、フォア側は守備範囲が広い。しかし、彼女の両手打ちのバックハンドは打点を前にして打つことが自然なため、バックハンド側の守備範囲は狭くステップも不安定な点が見られ、走らされた場合のショットの安定性もあまり高くない。彼女のストロークは非常に強力だが、それは彼女の恵まれた体格と手首の強さと柔らかさによるものだろう。しかし、フォアとバックのストロークの特徴からすれば、強力なショットを打ちにくくさせる方法も考えられる。例えば、バック側にボールを入れる場合はクビトバを走らせるようにして、フォア側に入れる場合は体の近くの足元にバウンドさせればよい。バックハンドならば、体の近くでもカウンターショットが打てるが、彼女のようにバックスイングが大きいフォアでは、走らされた時と違いコースの選択の幅狭まり、ショットの威力もあまり出せないだろう。
 2人のストローク戦では、バックハンドでは振られてもクロスに鋭いショットを切り返すことができるシャラポワと、その逆にフォアハンドで走りながらでもクロスに切り返せるクビトバの激突が見られたのだが、腕の可動域が広いフォアでストレートとクロスの双方に打てるクビトバに対して、ダブルバックハンドの特徴でもある短いボールをストレートに打ち込むことの難しさが、シャラポワを苦戦させた点もあったように思う。しかし、ストローク戦での主導権争いはその前のサーブとリターンから始まっている。
 
 第1セットを失ったシャラポワは、第2セットの第1ゲームのサービスゲームを失い、第2ゲームで挽回を図ったが、クビトバにキープを許す。しかし、クビトバのサービスの癖をつかんだのか、このゲームあたりからシャラポワのリターンが目に見えてよくなっていた。特に最後のポイントはクビトバのファーストサービスをフルスイングしており、読みが当たっていることがわかった。第3ゲームのサービスをキープしたシャラポワは、第4ゲームでクビトバのサービスゲームをブレイクしてようやく追いつく。
 しかし、続く第5ゲームでは4度のデュースの末にクビトバが、シャラポワのサーブスをブレイクした。第6ゲームでは、クビトバがデュースに持ち込まれてからボディサーブを交えたが、再びブレイクされてゲームカウントは3−3のタイになった。このあたりは、プレーの攻防に両者の激しい闘志のぶつかり合いが感じられて素晴らしかった。第7ゲームはクビトバが再びシャラポワのサービスをブレイクすると、第8ゲームはキープして5−3とリードした。第9ゲームでは、シャラポワがエース級のセカンドサーブを交えてキープしたが、続く第10ゲームをクビトバが手堅くキープして初優勝を遂げた。

 クビトバは、時には激しい闘志をむき出しにしながらも、安定したプレーを見せてシャラポワを下した。ストローク戦でのフットワークの難点をつかせないプレーぶりだった。対するシャラポワは、彼女らしさだと思うのだが、相手とのストローク戦に真っ向から応戦して素晴らしいプレーを見せたと思う。クビトバを前に引きずり出して、プレーをさせれば彼女のショットの安定性を下げて、同時に自分のショットの威力を増すことができたはずだし、そういうプレーも技術的には可能だと思うのだが、それを良しとしないスタイルなのだろう。観客にとって見応えがある試合になるのは確かであるが。
 クビトバは、試合後のスピーチで、大会のスポンサー、運営者、観客に対する謝辞を述べなかった。優勝に慣れた選手であれば欠かさないように思うのだが、彼女の高揚感が率直に伝わる内容も合わせて、非常に新鮮な印象を残した。

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