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zoom RSS 12 全英テニス男子決勝 フェデラーVSマレー

<<   作成日時 : 2012/07/10 02:43   >>

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 英国中の期待を背に決勝へと進んだマレーだったが、フェデラーに6-4、5-7、3-6、3-6のセットカウント1-3で破れた。準決勝のツォンガ戦ではネットを挟んだ至近距離からツォンガの局部へ強力なフォアハンドストロークを叩きこみ悶絶させるという、今までにはなかった非情さをマレーは見せた。しかし、準決勝を制してからベンチで涙ぐむというところからすると、レンドルコーチの非情の教えは十分に浸透していなかったようだ。マレーのコーチになったレンドルは、現役中はグランドスラム優勝8回を含む通算優勝回数94を数え、一時期は大会の決勝戦というとレンドルが出てきて「またレンドルか!」と多くのテニスファンにうんざりされながらも優勝を重ねたプロ中のプロである。マレーの悲願であるグランドスラム制覇に有益なコーチであるに違いない。

 第1セットの第1ゲームでフェデラーのサーブをブレイクしたマレーはこれまでにない高い集中力でスタートを切ったが、第4ゲームで15-40から、フェデラーのバックハンドスライスとスピンの組み合わせでポイントを奪われてブレイクバックされる。さらに第8ゲームではフェデラーに2つのブレイクポイントを握られながらも、なんとかキープをすると、続く第9ゲームではフェデラーがサーブの15-15でドロップショットからネットに出たフェデラーに対して、至近距離から顔近くへのフォアハンドストロークを打つ非情さを見せた。フェデラーは避けてボールはコートに入ったためマレーのポイントとなった。マレーの攻撃性に驚いたわけではないだろうが、フェデラーはその後フォアハンドストロークを続けてミスしてマレーにブレイクを許した。第10ゲームはマレーは最後の3ポイントをサービスポイントで締めくくり、セットを先取するという今までのグランドスラム決勝にはない良い滑り出しだった。マレーが第1セットを取った瞬間にマレー陣営の様子が映ったが、マレーの母を含めて全員が大喜びする中、画面左下端で微動だにしないサングラスの人物がいた。心霊映像かと思わせるほどの落ち着きぶりを見せるレンドルコーチだったが、グランドスラム決勝の厳しさを知りつくしている彼は本当に頼りになりそうだ。 

 第2セットは、挽回を期すフェデラーがサーブの第1ゲームをラブゲームで取ると、第2ゲームではマレーがブレイクポイントをしのいでキープし、フェデラーがサーブの第5ゲームでは逆にブレイクポイントを2つ握るなどの攻防が見られた。第6、第7ゲームがお互いラブゲームでキープしたが、第9ゲームではフェデラーがブレイクポイントを2つ握られながらもキープが続いた。第12ゲームもマレーのサーブで30-0となり、タイブレークが予測され始めたが、その後フェデラーが4ポイントを連取して、ゲームカウント7-5で第2セットを取り返した。この最後の4ポイントの内訳は、1つがベースラインからドロップショット、2つはドロップボレーで決めており素晴らしいタッチの連続で締めくくった。特に30-30からのドロップボレーは、バックにフォアの強打を入れられたマレーがダウンザラインにスライスで返したボールを、サービスライン近くからボレーしておりマレーの予測を完全に外した難度の高いものだった。

 第3セットは第3ゲームで降雨中断後に、屋根を閉じて再開された。お互いにキープが続いた後の第6ゲームは20分近くかかり、デユース10回で6回目のブレイクポイントをフェデラーが取った。このゲームはマレーの40-0から、フェデラーのリターンポイントが続き40-30となったあたりから雲行きがおかしくなったのだが、次のポイントでドロップショットからネットに出たフェデラーの体めがけて、前進しながら至近距離でフォアハンドストロークをぶつけようとしたマレーが滑って転倒し、ボールはネットにかかり最初のデユースになった。ネットに出た相手に対してぶつけるようなショットは普通打たないが、それはラケットに当てられて返球される可能性があるからだ。相手に触れさせないようなショットの方が安全なのだから、マレーのショットの選択は重要な場面にはふさわしくないものだった。この後、マレーはベースライン後方でボールに飛びつき転び、ネット際のスマッシュの後で転び、都合3回も転倒した上で、フェデラーにブレイクを許すという踏んだり蹴ったりのゲームとなった。しかし、それまでも、フェデラーが繰り出す多彩なショットの流れは、まるで多くの楽器が協演するオーケストラの交響曲のような美しさを感じさせていたが、それはこの第6ゲームで最高潮に達して、マレーの転倒はそのアクセントにもとれた。
 第3セットを3−6で失ったマレーは、フェデラーの多彩なショットへの対応に伴う心身の疲労のためか、第4セットでは以前のマレーに少し戻ったようにも見えたが、何とか1ゲームだけのブレイクに抑えた。最後のゲームとなった第4セット第9ゲームでは、マレーへの観客の熱烈な声援がフィナーレに花を添えた。

 試合後のインタビューで、マレーは”GETTING CLOSER"(優勝に近づいているけど)と言って言葉に詰まり、涙を見せた。マレーを讃える声援がわき起こり応援する人々の温かい心を感じさせた。7回目の優勝に喜び子どものような笑顔を見せていたフェデラーは、「マレーは少なくても1回はグランドスラムで優勝する」といい、マレーを讃えた。 
 
 

 

 

 

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