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zoom RSS 13 全米テニス男子決勝 ジョコビッチVSナダル

<<   作成日時 : 2013/09/16 01:39   >>

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 6-2、3-6、6-4、6-1でナダルが勝利した試合は、彼が単なるストローカーではなく、多彩なプレーもできるオールランダーであることを印象付けた。

 第1セットの第1ゲームでナダルのトップスピンストロークを叩いたジョコビッチがサービスをキープすると、第2ゲームからナダルはバックハンドスライスを使い始め、ファオのトップスピンの組み合わせでナダルがキープした。第3ゲームは、ジョコビッチの2NDサーブをバックハンドのスピンで叩いて得た2ポイントを生かしてナダルがブレークした。1本は深いリターン、もう1本は角度をつけたもので、同じショットでも変化をつけていた。
 サービスキープが続いてナダルの4-2で迎えたジョコビッチサーブの第7ゲームをブレイクしたナダルは、1ポイント目では、ファオのスライスのリターンでジョコビッチを前に出させてからネットプレーで、また2ポイント目では、フォアのスライスからフォアのトップスピンという組み合わせを使って取った。3ポイント目はバックのスライスからフォアのトップスピンクロスの組み合わせで取り、また4ポイント目ではジョコビッチのエース級のストロークにフォアのスライスで緩く深く返球してジョコビッチのバックアウトを誘いラブゲームでブレイクした。勝負所でプレーに変化をつけたナダルの戦略にジョコビッチは対応できず鮮やかなブレークを許し、続く第8ゲームでサービスをキープしたナダルが第1セットを先取した。

 第2セットになると、ジョコビッチがナダルのフォアハンドスピンを高い打点で叩き始めて、ストローク戦を優位に進めたが、それでもナダルのプレーには光るものがあった。例えば、ナダルがサーブの第2ゲーム0-30からのポイントでのブレーは素晴らしかった。バックハンドのスライスをダウンザラインに3本続けた後で、バックのトップスピンをクロスに入れて、ジョコビッチから同じくクロスに戻ってきたボールをバックハンドスライスでダウンザラインに入れる。それをジョコビッチがクロスに返したボールを速いタイミングで捉えてフォアスピンのダウンザラインを放つと、ギリギリで追いついたジョコビッチが上げたロブをネット前でスマッシュしたのだが、球種の選択やコース、タイミングの変化など同じ左利きのマッケンローのストロークを思い出させる芸術的なブレーだった。対するジョコビッチも、ナダルのフォア側深くへ入れるフラット系のストロークだけでなく、ネットプレー、またナダルのバックサイドへのスライスサーブなどを使いポイントを重ねて、第5ゲームまではお互いにキープが続いた。
 ジョコビッチの3-2で迎えたナダルサーブの第6ゲームでは、30-30からナダルのバックハンドスライスを読んだジョコビッチが突然ネットへダッシュして放ったボレーでエースをとりブレイクポイントを握ると、次の54本続いたショットの応酬を制してジョコビッチがブレイクした。しかし、続く第7ゲームではジョビッチのダブルフォルトで0-30となるとそのままナダルのブレイクバックを許す。
 第8ゲームはサーブのナダルがフォア逆クロスの強打を何度も放つがデュースとなる。5度繰り返されたデュースでナダルは3本のサービスポイントを決めるが、ジョコビッチがブレイクする。ジョコビッチ5-3で迎えた第9ゲームはナダルのフォアのトップスピンクロスを早い打点で合わせるように軽打してダウンザラインへエースを決めたジョコビッチがキープして、セットカウントを1-1のタイにした。

 第3セットの第1ゲームをラブゲームでブレイクしたジョコビッチは、第2ゲームでも早いタイミングでの強打を見せるが、ミスショットが散見されるようになる。デュースに持ち込まれたこのゲームをサービスエースで取ったジョコビッチは続く第3ゲームをデュースにするが、ナダルはドロップショットでアドバンテージを取った後、力強いフォアハンドをダウンザラインと逆クロスに散らしてサービスゲームをキープした。
 その後お互いにサービスゲームをキープして、ジョコビッチが3-2とリードした第6ゲームで、ナダルはブレクバックしたのだが、デュースから取った2ポイントは、どちらもバックハンドのリターンで、それまで使っていなかったムーンボールに近い球道のスピンを放ってジョコビッチのミスショットを誘っており、第1セットと同じように勝負所でプレーに変化をつける作戦がみられたように思う。
 4-4のタイで迎えた第9ゲームでナダルは0-40のピンチを迎えるが、まずセンター付近から放ったフォアの逆クロスで1ポイントを返すと、バックハンドスライスを散らした後でファオのスピンを続けてジョコビッチのミスを誘ってさらに1ポイント、そしてサービスエースでデュースに持ち込む。2度のデュースの中でオンライン気味でバウンドが変って失った1ポイントを除くと、バックハンドスライスとフォアのトップスピンを交互にジョコビッチのバックに送ってミスを誘ったポイント、またフォアの強打を連続して取ったポイント、最後のアドコートでスライスサーブをコーナーに入れた後フォアのダウンザラインでアプローチを打って、ジョコビッチが上げたロブをスマッシュで決めたポイントまで、知性と肉体をフル回転させているようなプレーでナダルがキープした。
 続く第10ゲームでは、最初の2ポイントをジョコビッチが取ったが、ナダルがリターンを含めて、ムーンボール気味のフォアのトップスピンをジョコビッチのフォアに送っていた。0-30となったところで、ジョコビッチはこの試合初めてバックのスライスを使い、その後スライスのアプローチでネットに出たのだが、ナダルの反撃に合いポイントを失う。その後、ジョコビッチは2本続けて、フォアハンドストロークをミスしてデュースに持ち込まれたが、このミスにはナダルが続けたムーンボールが影響した可能性がある。セットポイントをジョコビッチのファオハンドのバックアウトで取ったナダルは、足を滑らせたのか、脱力のためかわからないが、腰を落としてラケットを持った手をコートにつきながら拳を何度も突き下ろすガッツポーズで観客を沸かせた。

 ジョコビッチは第3セット終盤あたりから、少々フットワークが怪しくなっているように見えたが、それでもナダルがサーブの第4セットの第1ゲームでデュースに持ち込み勝利への執念を見せる。しかし、キープされると、第2ゲームはラブゲームでブレイクされる。その後ナダルの4-1で迎えた第6ゲームではジョコビッチがネットプレーで2ポイント先取して30-0としたが、その後4連続のストロークミス(バックアウト×3、ネット×1)でブレイクされる。ゲームカウント5-1とリードしたナダルは、次のゲームで優勝を決めた。


 ジョコビッチのプレーはナダルと比較すると単調に見えたが、ナダルのスピンに打ち勝てるストロークを持ち、強打で圧倒してナダルに勝てる彼からすれば、勝つ確率が最も高い戦い方なのだろう。そして、だからこそナダルが、多様なストロークの組み合わせ方とともに、その使いかたにメリハリをつけて効果を最大にするための戦略を持って戦ったのだと思う。ナダルのように、個々のストロークに威力があるプレーヤーが多様なストロークを組み立てるプレーは、見応えがあり素晴らしかった。





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