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zoom RSS 14 全仏テニス男子決勝 ナダルVSジョコビッチ

<<   作成日時 : 2014/06/27 01:23   >>

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 シード1位と2位の決勝戦は、ナダルが3-6, 7-5, 6-2, 6-4で5年連続9回目の全仏優勝を飾った。ナダルは準決勝のマレー戦も6-3, 6-2, 6-1で完勝していた。ナダルのファオは強力だが、さらに威力があるバックハンドストロークがベースライン際とコーナーに入っていてマレーもなかなかラリーができなかった。2セットの途中まで見ていたが、マレーに勝ち目はない感じだった。ナダルにとっても、グランドスラムは特別な意味があり、最良の状態に調整してきたのだろう。一方のジョコビッチは、フェデラーを破ったグルビスと準決勝で当たり、途中で体調不良と感じさせる場面もあったが、セットカウント3-1で勝ち、手堅さを見せていた。

 決勝の第1セットは4ゲームまでは、比較的静かにサービスキープが続いていたが、5ゲームと6ゲームでジョコビッチがベースライン付近からのドロップショットを見せると、ナダルも第7ゲームではスライスを使い始めて、バックハンドのスライスからバックの強打をサイドライン際に、またカウンターでバックの強打をコーナーに狙っていった。このゲームはデュースになったがジョコビッチがキープした。
 両者のサービスキープで迎えた第8ゲームはナダルのフォア逆クロスが2本続けてアウトになった0-30から15-40となり、ジョコビッチがブレイクポイントを2つ握るが、ナダルはボディサーブもまじえてデュースに戻す。しかし、このゲーム3本目のフォア逆クロスのアウトで、ジョコビッチにブレイクされる。アウトになった3本はいずれもライン際を狙ったもので、ナダルの積極性が感じられた。続く第9ゲームは、ジョコビッチの甘いドロップショットで0-30となり、その後15-40とナダルにブレイクバックの機会が訪れたが、ナダルはまわりこんでのフォアダウンザラインを2ポイント続けてミスヒットしてデュースに戻された。ミスヒットするほど強打して決定打を狙ったナダルだったが、最後はジョコビッチがナダルのリターンにまわりこんでフォアの逆クロスの強打を入れ、第1セットを取った。

 第2セットでは、第6ゲームでナダルがジョコビッチのサーブをブレイクして4-2とした。このゲームでは、ベースライン際で、ナダルのショットを早めの打点でとらえようとするジョコビッチに対して、ナダルがムーンボール気味の回転量の多いフォアのストロークをベースライン際に入れて、ジョコビッチにショートバウンドに近い形で打たせた甘い返球を、まわりこんでフォアの逆クロスで仕留めてた組み立てが目を引いた。2ポイントをこの組み立てで取ったのだが、1ポイントめはジョコビッチのファオへ、2ポイントはバックへ配球しているところが念入りだった。しかし、続く第7ゲームでは、ナダルのダブルフォルトで15-40とすると、ジョコビッチのフォアの逆クロス強打をダウンザラインに狙ったナダルのファオがバックアウトして、ジョコビッチがブレークバックする。
 ナダルの6-5で迎えた第12ゲームは、ジョコビッチのフォアのダウンザラインのエースで始まったが、ダブルフォルトで15-15となると、絶好球となったコードボールをナダルがファオの逆クロスエースで15-30に、さらにナダルのクロスへのリターンを多少強引にまわりこんでフォアの逆クロスエースを狙ったジョコビッチのショットがサイドアウトして15-40になる。このセットポイントで、ナダルはストローク戦から、フォア、バック、ファアとダウンザラインを3連発して懸命にクロスに返すジョコビッチからエースを奪い、セットカウント1-1とした。

 第3セットは、ジョコビッチがサーブの第2ゲームで22打のラリーの末に30-40となると、サーブ&ボレーに出たジョコビッチがチャンスボールをネットして、ナダルにブレイクを許す。続く第3ゲームは15-0から、2ポイント続けてナダルがサーブしてリターンされたボールをフォアのエースで決めて40-0とすると、サービスエースを決めてゲームカウント3-0とする。このあたりから、ジョコビッチの様子が少しづづおかしくなり、時々うつろな表情を見せていたが、体調が良くない選手に特有の力が入らないショットと、一か八かの強打のコントラストもありサービスをキープする。しかし、第7ゲームで、デュースを繰り返したながらも、結局ナダルかサービスをキープして5-2とすると、明らかにジョコビッチに疲労の色がみられ、次のゲームでブレイクを許して第3セットを失い、ナダルがセットカウント2-1とリードをした。

 このジョコビッチの体調の異変は第4セットも続き、第1ゲームではポイント間にコート上で液体状のものを嘔吐したのだが、このシーンをアップでスロー再生されたのにはまいった。対するナダルは第6ゲームをブレイクしてゲームカウント4-2とするが、第7ゲームでジョコビッチにブレイクバックを許す。このゲームでグランドスマッシュを放った後にナダルが苦痛に顔をゆがめて固まってしまい、腰の痛みが再発していることがはっきりとわかった。その後もナダルはポイント間に痛みを隠しけれないことが何度かあった。この時点で、この決勝戦は病人と怪我人の対戦となってしまったのだが、試合はその後、サービスキープが続いた第10ゲームで30-0からジョコビッチが3ポイント落として、30-40とすると、ダブルフォルトでゲームセットとなり、ナダルの全仏5連覇、9回目の優勝が達成された。

 ナダルは、本年の全豪の決勝では第1セットから、バブリンカのサーブで0-40としながら、いずれもセカンドサーブを3本続けてリターンミスするという考えられないプレーぶりだけでなく、ボールチェンジ時のサーブで相手に知らせることを忘れてバブリンカから指摘されるなど、明らかな体調の異変がありながらも、第4セットまでプレーして驚かせたが、その彼からすれば今回の痛みはまだ短時間のプレーで済み十分許容範囲だったのかも知れない。もちろん両者が万全の体調で決勝を戦い抜くことができれば良いのだが、誰もが認めるトップ選手の2人が体調に異変をきたすということは、ATPツアーの運営方法に問題があるのではないか。
 
 第2セットまでのプレーについていうなら、ナダルがジョコビッチに打ち勝っている場面が多かった。ジョコビッチがナダルの回転量が多くよく弾むフォアハンドを打ち損じたり、ライン際に入る鋭いバックハンドクロスをうまくコントロールできないシーンが見られた。ナダルはフォアのミスヒットでとんでもない方向へボールが行くことが何度もあり、バックハンドではバックアウトも多かったのだが、それだけ攻撃的なストロークを打っていたということでもある。去年のATPツアーファイナルの決勝で両者は対戦したが、ナダルは2013年の全米決勝の時のようなオールラウンドなプレイは控えめにして打ち合っていたように思う。何度か同じミスを繰り返す場面があったが、別の選択もありながら、あえて同じショットを確かめるように打っていた。ナダルにとって、今回の勝利は彼が理想とするプレーができた点で、満足いくものであったろう。 
 



 

  
   

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